カンタスグループ、3期連続赤字　4億豪ドルの自社株買いも

カンタスグループは、2022年6月期の通期業績を発表した。税引前損失は18億6,000万豪ドルで、損失の計上は3期連続となった。

第4四半期には、国境再開に伴い、新型コロナウイルスの感染拡大後で最も高い旅行需要を取り込み、急速に業績を回復させた。純有利子負債は、最高となった64億豪ドルから、年度末には39億豪ドルにまで削減。当初の目標としていた42〜52億豪ドルの水準よりも改善している。

コンタクトセンターの待ち時間、欠航率、手荷物の誤配率などの主要な顧客指標は、8月中にコロナ前の水準に回復する見通し。定時運航率も7月は52％だったものの、8月には66％に上昇する。異常気象などの外敵要因を除くと、8月は80％前後に達する見通し。

また、4億豪ドルを上限とする自社株買いを実施する。株主還元の実施はコロナ後初めて。コロナ禍では14億豪ドルを市場から調達していた。さらに、ラウンジの改修などの顧客体験の向上に4億豪ドルを投じる。

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