ANAHD、第3四半期は3,095億円の純損失 通期予想据え置き

ANA(ボーイング777-200型機など、JA713A)

ANAホールディングスは1月29日、2021年3月期の第3四半期までの純損益が、3,095億円の赤字になったと発表した。

売上高は5,276億円、営業費用は8,900億円となり、営業損益は3,624億円の赤字となった。ボーイング777型機などの経年機の早期退役などの事業構造改革費用を含めた、773億円の特別損失も計上した。

新型コロナウイルスの影響で、旅客収入が全日本空輸(ANA)国際線で93.6%、ANA国内線で71.7%、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションで76.1%減少したことが響いたほか、国際線貨物収入は過去最高を記録した。これにより航空事業は、3,480億円の営業損失となった。

航空関連事業では、空港地上支援業務や機内食関連業務の受託が減少したものの、20億円の営業利益を確保した。旅行事業は47億円、商社事業は30億円の営業損失を計上した。

通期業績は貨物事業が好調であることなどから、売上高が7,400億円、純損益が5,100億円の赤字との予想を据え置いた。2022年3月期の黒字化を目指す。