サンタ宛の子どもたちの手紙、ANAの貨物でノルウェーへ JOYさん夫婦もお見送り

ANA Cargoは12月13日、グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタのパラダイス山元さんが子どもたちから集めた「サンタさんの手紙」を、同協会本部に届けるための出発式を羽田空港で開いた。あす14日午前0時50分発のフランクフルト行きNH203便の航空貨物として、全国から集った約8万通の手紙がノルウェーに向けて出発する。

子どもたちのサンタクロースへの手紙を同協会に届ける取り組みは、日本トイザらスとパラダイス山元さんが毎年行っているもの。全国のトイザらス店舗に「サンタポスト」を設置し、集まった手紙は例年、アジア唯一の公認サンタクロースのパラダイス山元さんが直接ノルウェーへ届けに行っている。しかし今年は、新型コロナの影響で海外渡航が難しくなっていることから、普段からANAグループ便を頻繁に利用しているというパラダイス山元さんがANA Cargoに協力を依頼。同社と、航空貨物事業を行うOCSによって、初めて航空貨物として送られることとなった。

ノルウェーへの輸送を前に、羽田空港では「手紙の出発式」が開催され、パラダイス山元さんのほか、特別ゲストとしてタレントのJOYさん、わたなべ麻衣さん夫婦が登場。わたなべさんは、サンタクロースに宛てて書いた手紙を読み上げ、幼少期に家を訪れたサンタクロースをインターホンのモニター越しに見たという思い出話を披露。先日誕生した長女にプレゼントを届けてほしいと願いを話した。また、飛行機好きとして知られるパラダイス山元さんに「飛行機は好きですか? (実家の)群馬に帰るときは飛行機ですか?」と尋ねられたJOYさんが、「群馬は空港がないので、湘南新宿ラインで帰っています」と返して笑わせる一幕もあった。

今年集まった80,233通の手紙はコンテナに載せられ、青いサンタ姿のANA Cargoのスタッフによって貨物ターミナルに運ばれた。手紙は14日午前0時50分発のフランクフルト行きNH203便で出発し、ノルウェーに届けられる予定。ANA Cargo 羽田国際ウェアハウスオペレーションセンターの吉田英俊センター長は、「コロナ禍で何かと暗い話題が多い中、全国の子どもたちの思いと願いを届けるお手伝いができるのは幸せなこと。明るい話題になる」と話した。

▲サンタポストを手に登場したパラダイス山元さん

▲パラダイス山元さんとトークするJOYさん(右)、わたなべ麻衣さん

▲子どもたちの手紙をコンテナに積み込むANA Cargoのスタッフ

▲子どもたちの手紙をコンテナに積み込むOCSのスタッフ

▲手紙が入ったコンテナを運ぶドーリー

▲ドーリーの出発を見送るパラダイス山元さん、JOYさんら

▲青いサンタ姿でコンテナを運ぶANA Cargoのスタッフ

▲子どもたちの手紙が入ったコンテナ