キャセイ、ジャンボ旅客機退役フライト運航 主力機支えた2人も退職

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日本線は、1980年4月に香港〜台北〜ソウル〜東京/成田〜台北〜香港線を週2便、翌5月には香港〜台北〜東京/成田〜香港線を1日1便を、ボーイング747-200型機で運航を開始。2010年の東京/羽田の国際線ターミナル開業に合わせて、東京/羽田〜香港線への乗り入れを果たした。

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最後まで運航を続けたボーイング747-400型機は、ファーストクラス9席、ビジネスクラスは2階に22席と1階に24席、プレミアム・エコノミークラスは26席、エコノミークラスは278席の計359席。ボーイング747-400型機の退役後に投入する、ボーイング777-300型機やボーイング777-200型機も、ほぼ同等の席数を配置している。

■主力機材支えた日本人整備士とインフライト・サービス・マネージャーも退職

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1989年にアメリカ・シアトルでボーイング747-400型機の旅客機を受領し、退役フライトを迎えるCX543便の最後の整備を行った整備部の東一万人(ひがしいほと)さんも、10月2日に退職する。キャセイパシフィック航空では44年間働いた。インフライト・サービス・マネージャー(ISM)のシャイワリー・ジットラコーンさんも、33年に渡って乗務した機材の大半がボーイング747型機だった。退職までは残りわずか5ヶ月となった。

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9月19日に日本に着任したばかりのライオネル・クオック日本支社長も、1987年にキャセイパシフィック航空に入社して以来、ボーイング747型機とともにキャリアを積んできた。1994年から96年までは日本、ベトナムや南アフリカ、中国本土、韓国で要職を歴任した。「一番想い出に残っているのは南アフリカに赴任が決まった時。水平線の向こうに支社長として赴任することが信じられなかった。2年後香港に戻ったわけだが、別世界からさらに別世界に戻った気持ちだった。この2つのフライトが想い出に残っている」と話した。

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