キャセイ、ジャンボ旅客機退役フライト運航 主力機支えた2人も退職

■機材の若返りとサービスへの投資進める

キャセイパシフィック航空が現在保有する機材は147機で、うち3機がボーイング747-400型機の旅客機。貨物機のボーイング747シリーズは23機を保有している。全機材の平均機齢は8.06年で、20年を超えるボーイング747-400型機は新機材の導入に伴い、徐々に姿を消していった。近年は東京/羽田や台北/桃園と香港を結ぶ旅客数が多い近距離線を中心に運航し、長距離線は燃費が良い最新機材に置き換えていた。

ボーイング787型機などの中型機の航続距離が伸びたことで、従来は開設が難しかった都市への就航が可能になったことや、大型機による大量輸送より中型機による多頻度輸送が主流になったことから、エアバスA380型機やボーイング747型機などの大型機の影は世界的に薄くなっている。

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最新鋭機のエアバスA350-900型機には機内Wi-Fiサービスを導入し、新型シートを搭載するなどサービスを強化。また、香港国際空港のラウンジを刷新したほか、羽田空港に新デザインのラウンジを世界で初めてオープンするなど、顧客満足度の向上に努めている。

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