ホンダジェット、米国連邦航空局から型式証明取得

ホンダジェット

米国連邦航空局から型式証明を取得したホンダジェット © Daisuke Tsukida/Flight Liner=15年4月

 Hondaの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト・カンパニー(Honda Aircraft Company、以下HACI)はこのほど、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration=FAA)からHondaJet(ホンダジェット)の型式証明を米国時間12月8日に取得したと発表しました。翌日はHACIで記念式典も開催されました。

 型式証明はFAAが定める強度、性能、安全性、機能および信頼性などに関する厳格な基準をホンダジェットが満たしていることを証明するものです。セレモニーでは行政や業界関係者を含む2,000人以上の列席者が見守る中、FAA長官のマイケル・ウェルタ氏からHACI社長の藤野道格に型式証明書が手渡されました。

 型式証明の取得までに行われた各種試験では、米国内で70ヵ所以上の空港や試験施設が使用され、試験飛行時間は3,000時間を超えています。

 米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACIの生産工場では、現在25機のホンダジェットが最終組立工程にあり、年末には初号機がデリバリーされる見込みです。

 ホンダジェットは主翼上面のエンジン配置や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などの独自技術を採用し、クラス最高水準(同社調べ)の最高速度、最高運用高度、上昇性能、燃費および室内サイズを実現しています。