ピーチ、A320にシャークレット装備の可能性は

ピーチ,エアバスA320型機

ピーチのエアバスA320型機 © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年2月

 ピーチアビエーション(APJ)の井上慎一CEOは、同社が使用するエアバスA320へのシャークレット追加搭載や今後導入するA320について、「シャークレット装備はどちらがいい悪いではなく、どちらが得か経済効率性で考えていく。」と述べました。

 これは那覇-香港線就航セレモニー当日、記者団の質問に答えたもので、井上CEOは「どちらがコストが安いか比較して考える。ピーチの平均飛行距離はあまり長くないので、シャークレットを装備してもあまり差が出ない。その現状で、どちらにするかなかなか難しい。」と話します。

 「ただ、飛行距離の長い路線が出てきた時は状況が変わるかもしれない。」と、現行路線ではA320にシャークレットを装備する計画はないものとみられ、今後の路線展開等で柔軟に対応する考えです。

 ピーチは2月現在、14機のエアバスA320を使用。すべてシャークレット非搭載。今後の機材計画はリース機として2015年度までに2機もしくは3機A320を導入し、最大17機体制になる予定です。

 就航セレモニー当日の主なやり取りは次の通り。

――那覇-香港線を開設した感想を一言

 香港は訪日需要が台湾と同じように強いところで、旧正月のタイミングに香港に就航できたことはすごく嬉しい。

 那覇-香港線は沖縄をベースにした4番目の路線。国際線としては2番目。一昨年の9月就航時にお約束して以来、ここ沖縄を第2のベースとしてさせていただき、着々と便が増えてきている。

ピーチ井上CEO

那覇-香港線就航セレモニーで挨拶するピーチの井上CEO © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年2月

――香港との関係性はどう見ているのか

 日本と香港の関係は株主と事業者というご縁もありますから、もっと日本と香港間の交流を活発にしていきたい。それがまず関空で実現し、沖縄でも実現でき、(香港発初便で来日した株主の)ヴィクター・チュー氏も喜んでいた。

 これからもっと出来ることがあるのではないかと考えている。例えば、沖縄に来て何をするのか。香港の方々が好きなことがあるはずなので、そういうことを紹介していく。新しいかたちが展開出来るのではないかと思う。

――日本発と香港発の売上比率は

 売上は単価によって変わってくる。旅客構成比でいうとだいたい半々。今は香港の方が便によっては多い。

――今後の路線展開は

 関空・那覇以外で香港線の就航予定は、将来新たな拠点空港をつくれば検討していきたい。成田の国際線展開はこれから。沖縄からの路線展開も考えている。

 来年度も那覇発着の国際線開設、ガンガンいきます。