JALの787、GEnxエンジン推力減少回避で一部路線の機材変更 ソウル線は国内仕様投入

日本航空(JAL)は787型機の一部運航路線において、運航の安定性の観点から、機材変更を実施すると発表しました。

JAL、12月以降の787機材変更について

ロシアの貨物輸送を行うエアブリッジ・カーゴ(ABW)のGEnx-2Bエンジンを搭載したボーイング747-8型機が、活発な雲域を航行中に一時的にエンジン推力が減少。これを受けてボーイング社はゼネラル・エレクトリック社(GE)製のGEnxシリーズエンジンを搭載した787などの航空機について、飛行規程を改定する旨をJALに通知。

JAL,787

JAL787の遅延・欠航回避で国際線の一部路線における機材変更を発表したJAL Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

JALでは、安全確保のために以前より積乱雲などの活発な雲域を回避したルートで運航していますが、今般飛行規程が改定されて当該雲域をさらに大きく避けて運航することが規程化されると発表。

これによりJAL運航の一部路線で、大幅な遅延や欠航などの可能性があり、安定的な運航を提供する観点からJALでは2013年11月25日(月)の出発便より機材変更を実施します。

11月25日~30日の機材変更対象路線は、成田-デリー線、成田・羽田-シンガポール線、成田・羽田-北京線、羽田-香港線、羽田-ソウル(金浦)。12月以降の機材変更は詳細が決まり次第、JALホームページで案内するとしています。

なお、全日空(ANA)が運航する787-8型機はゼネラル・エレクトリック社(GE)製のGEnXシリーズエンジンではなく、ロールスロイス社製のエンジン。ANAによると、特別な対応は不要であることをボーイング社に確認したという。

 
■JAL 11月25日~30日の機材変更
JL749 成田→デリー 787-8→777-200ER
JL740 デリー→成田 787-8→777-200ER
JL719 成田→シンガポール 787-8→767-300ER
JL711 成田→シンガポール 787-8→767-300ER
JL712 シンガポール→成田 787-8→767-300ER
JL710 シンガポール→成田 787-8→767-300ER
JL035 羽田→シンガポール 787-8→767-300ER(11/26~11/30)
JL036 シンガポール→羽田 787-8→767-300ER
JL869 成田→北京 767-300ER→787-8
JL860 北京→成田 767-300ER→787-8(11/26~11/30)
JL029 羽田→香港 777-200ER→767-300ER
JL026 香港→羽田 777-200ER→767-300ER
JL093 羽田→ソウル(金浦) 767-300ER→737-800(11/26,30。27~28は国内仕様767)
JL094 ソウル(金浦)→羽田 767-300ER→737-800(〃)
JL091 羽田→ソウル(金浦) 767-300ER→767-300(国内仕様)(11/27~29)
JL092 ソウル(金浦)→羽田 767-300ER→767-300(国内仕様)(11/27~29)
JL095 羽田→ソウル(金浦) 767-300ER→767-300(国内仕様)(11/25、29)
JL090 ソウル(金浦)→羽田 767-300ER→767-300(国内仕様)(11/26、30)