サフランとRAVEが考える、未来の航空旅行 巨大モニターを核に体験を再定義【AIX2026】

サフラン・シート(Safran Seats)とRAVE Aerospaceは、未来のプレミアム航空旅行に関する共同ビジョン「Origin」を明らかにした。ドイツ・ハンブルクで開催された「エアクラフト・インテリア・エキスポ(AIX)」に合わせて発表した。

座席と機内エンターテインメントから構成され、イマーシブディスプレイコンセプトが核となっている。特徴的なのは広々としたシートを囲むようなU字型のマイクロLEDスクリーンで、ダイナミックな映像技術を楽しめる。

例えば、ワークスペースからリラックスできる落ち着いた空間に変えたり、ホームシアターのような臨場感あふれる映像体験を楽しんだり、自身で体験を簡単にコントロールできる。休息やリラクゼーション時には、海の音やそよ風を模した仮想の窓によってリラックス、仕事の際には複数のウインドウを開いて作業することできる。映画は没入感を感じられるオーディオ体験が楽しめる。

座席クッションの圧力は体型に合わせて調整され、長時間のフライトの不快感を軽減する疲労軽減システムを採用した。研究によると、長時間同じ姿勢で座っていると、体の特定の部分に圧力がかかり、不快感を引きこすという。調整によって太ももとお尻にかかる圧力がより体にフィットするという。飛行中は緩やかに変化するようになっている。

温冷ともに可能な温度管理システムに加え、日本航空(JAL)のエアバスA350-1000型機でも採用された座席埋め込み型オーディオ技術「Euphony」の最新版を搭載する。飲料の保冷庫も備えており、コースター部分に飲み物を置くと光る技術を取り入れた。

頭上にはキャノピーディスプレイを搭載し、要求された場合にはフライトなどの情報を提供する。大型の鍵付きクローゼットは、ディスプレイ上に暗証番号を入力することで施錠ができるなど、利便性にも配慮している。

担当者は、「未来の旅行決済体験がどのような方向へ進む可能性があるのか​​、そのビジョンを共有する日」と説明した上で、「これらの要素の中には、すでに開発ロードマップに含まれているものもあれば、はるかに先見的なものもある」として、現在の技術と将来の可能性を融合させた、可能性のある未来像であると話した。