タイ国際航空、エアバスA380型機など保有機の約半分を売却 ファーストクラス全廃か

タイ国際航空は、経年機を中心に保有機材の約半数を売却し、パイロットの数を約3分の2に削減する。

現地紙のThe Nation Thailandは、再建計画の一環として、エアバスA380型機、エアバスA330-300型機、ボーイング747型機を売却し、395名のパイロットを解雇すると報じた。これによりパイロットの数は905名とし、2022年まで新規採用を抑制する。

タイ・エアクラフト・トレーディングは、タイ国際航空の再建計画の一環として、経年機の売却に向けた市場調査を実施している。その中では、ボーイング747-400型機10機、ボーイング777-200型機とボーイング777-200ER型機、ボーイング777-300型機、エアバスA340-600型機を各6機、エアバスA340-500型機とボーイング737-400型機を各3機、エアバスA380型機2機、エアバスA300-600型機1機を売却する意向を示していた。実際の売却は事業再編計画に基づいて行われ、破産裁判所の承認が必要となる。

タイ国際航空では、ファーストクラスをエアバスA380型機とボーイング747型機にのみ設置しており、これらの機種の退役によって、ファーストクラスがなくなる可能性が高い。

タイの中央破産裁判所は、タイ国際航空の事業再建計画書の提出期間を2回延長することを認めている。計画書は現段階で、3月2日までに提出される見通し。