キャセイパシフィックグループ、香港拠点の従業員の9割以上が新契約条件に同意

キャセイパシフィック航空(エアバスA350-1000型機)

キャセイパシフィックグループは、香港に拠点を置くパイロットと客室乗務員に新たな契約を求め、いずれも9割以上が同意したと発表した。

11月4日の同意期間終了時点で、パイロットが2,613名、客室乗務員が7,346名が同意した。これは、新たな契約を求められたパイロットの98.5%、客室乗務員の91.6%に相当するとしている。

香港乗務員協会(HKAOA)と客室乗務員組合(FAU)との会合を7回開催し、ライブフォーラムを7回開催し、社内の従業員サイトで210以上のよくある質問を常時更新し、パイロットと客室乗務員に可能な限りの情報を提供するために5,000件以上の問い合わせに回答したといい、従業員が熟慮した上で決定を下すことができるようにしていたとしており、「事業の存続と再構築を目指してパイロットや客室乗務員として最高の人材を引き続き採用し、維持することが可能になる」としている。

退職する従業員には、法定要件を超えるパッケージを提供する。退職金は年金拠出金を相殺せず、2020年に取得した無給休暇の払い戻しを受けることになるという。

キャセイパシフィックグループでは、提供座席数は2019年と比べ、2021年前半には25%、通期で50%以下となる見通し。2021年上半期には3回目となる自主無給休暇制度を提供するなど、資金流出を最小限に抑え、月間の営業キャッシュバーンは月10億から15置く香港ドルに減少する。

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