エア・カナダ、緊急賃金助成金を活用へ カナダ拠点の16,500人対象

エア・カナダ(ボーイング787-8型機)

エア・カナダは、コスト削減の一環として、カナダ国内の従業員の半数にあたる約16,500人を一時帰休させる。

4月1日にカナダ政府が発表したカナダ緊急賃金助成金(CEWS)を活用する意向で、労働組合も支持した。子会社のエア・カナダルージュ、エア・カナダ・バケーションズも含まれる。

カナダ緊急賃金助成金の詳細は未確定であるものの、3割以上収益が減少した雇用主に対して助成する内容となる見通し。エア・カナダはこれを超える損失を被っているといい、解釈に関する疑問点を財務省と協議した結果、発表通りの法制化がされることを前提に、カナダ緊急賃金助成金を活用することとした。

従業員の多くは、雇用保険の支払いを受けるよりも高額の給与を受け取ることができるほか、健康保険や福利厚生を維持できる。旅客需要が戻った際には、職場への復帰ができる。

この他に、役員らの給与返上や自社株買いプログラムの停止などの取り組みにより、年間7億5,000万カナダドルのコスト削減が見込まれている。

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