修学旅行だけではもったいない 今巡るべき奈良の「うまし うるわし」

奈良の食材と地酒を味わう「TERRACE」

2018年にオープンした、“和とフレンチのマリアージュ”がテーマの日本料理店「TERRACE」。奈良の地場食材にこだわり、提供しているのはランチ、ディナーともに1コースのみ。コースの最初にワイングラスに注がれるのは食前酒ならぬ「食前出汁」。和食の基本となるものをまず初めに味わってほしいという思いがあるという。

店主兼料理長の小林祐造さんからは、その日使用する大和野菜をはじめとする食材の説明がある。この日の食材として使われたのは、五條市産のハーブや大和榛原牛、奈良県産米「にこまる」など。

奈良の地酒とともに、和の伝統と洋のエッセンスが融合した食事を楽しむことができる店だ。

醸造元「今西清兵衛商店」で利き酒

TERRACEから徒歩3分、日本酒「春鹿」を醸す今西清兵衛商店では利き酒を楽しめる。

辛口の醸造酒や吟醸酒、にごり酒など5種類をお猪口1杯ずつ試飲して500円。スタッフが1杯ずつ特徴を説明しながら注いでくれる。提供される日本酒は季節によって異なる。

しかも、鹿が彫られたオリジナルお猪口はお土産として持ち帰り可能。利き酒後は特製の奈良漬けも味わえる。

大和平野を望む「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」で上質なひととき

桜井市の小高い丘の上に位置する「オーベルジュ・ド・ぷれざんす 桜井」は、全9室のオーベルジュ。奈良盆地や生駒山を望むダイニングで提供されるフランス料理には、和のテイストと地産地消の考えが取り入れられており、ここでなければ口にできない食材もあるという。

▲飛鳥鍋に見立てた貝のスープ。

客室はエグゼクティブスイート2室とツイン2室。全客室にテラスがつき、開放感あふれる空間の中で上質なひとときを感じられる。

このオーベルジュは奈良県が運営する「なら食と農の魅力創造国際大学校」に併設されており、平日は学生が調理やハウスキーピングを学ぶ場としての役割もあるそうだ。

明治の趣きあふれる「奈良ホテル」で宿泊

1909年、関西の迎賓館として開業した「奈良ホテル」。本館客室では、和洋折衷がコンセプトのクラシックな空間で、100年を越す伝統的な趣きを体感できる。

明治の趣きが漂う1階の「ザ・バー」で、夕食後にゆったりとした時間を愉しむのも良い。

朝食は広々としたメインダイニング「三笠」で。和定食、洋定食のほか、郷土料理 「大和の茶がゆ」を用意している。

奈良へのアクセス

首都圏から奈良へのアクセスは東海道新幹線が便利。京都駅の新幹線中央改札を出ると、真正面に近鉄の改札が現れる。近鉄京都から近鉄奈良までは約35分。

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