「大阪/関西〜奄美大島線、目標搭乗率は最低80%」 バニラエア・五島勝也社長【囲み取材一問一答】

バニラエアが1月10日に大阪市内で開催した、大阪/関西〜奄美大島線就航発表会での、五島勝也社長の囲み取材一問一答は次の通り。

ー離島と関西を結ぶということになるが、期待度や意味を改めて教えていただけますか。
奄美大島は非常に自然が豊かでいろんな独特の文化がある。ただ本土、日本の皆さんで知らない方が多いと思っている。ぜひ魅力あふれる島にお出かけいただき自然に触れたり、結構癒やしの島と言われているが、癒やされたりお楽しみいただければと思う。それが発展して国立公園にも指定されることが決まりましたし、世界自然遺産登録を目指していらっしゃる、非常に期待している。

ー既に東京を含めて奄美に飛んでいる、実績を踏まえて勝算があると。
成田〜奄美大島線を開きまして2年半位経ちました。当初からお客様は年間10万人ペースで乗っていただいている。昨年(2016年)1年もさらに増えているということで手応えを感じている。私達も一生懸命やらせて頂いているが、いろんな地元の皆様や鹿児島県からのサポート、ご支援を頂きながらということもある。みなさんで取り組んで良い路線に仕上がってきているという手応えがある。ぜひこれを関西でもやりたい。

ー関西〜奄美大島線のロードファクターの見込み
東京線もそうだが80%は最低いきたいと思っている。80%でようやく10万人ということになるので、できれば10万人超えて85%に近づいていきたい。

ー関空拠点化、LCCターミナルの就航を考えているか。
国内線3路線目、国際線1路線の合計4路線ということで、やはり我々は奄美の皆様や海外からのインバウンドを期待する声もありますし、東京だけではなくて大阪に行きたいという声もある。大阪は非常に大切なディスティネーションでありオリジネーションであると考えている。チャンスあれば関西線も増やしていきたいと考えている。

LCCですから運航費用は落としていきたいと思っている、そういう低減が図れるチャンスがあればぜひやっていきたい。

ー関西に奄美出身者が多いのはなぜか。
私も聞いた話だが、奄美から島ですから産業とか色々なこともあるでしょうから、学校を卒業して就職などで本土に行かれます、最初の航路が奄美大島から関西の尼崎だったそうとなる。人が多く住むようになったということでだんだん増えていったと聞いている。最初に住んだ人をそういう人を頼って行くということで大阪、特に尼崎、神戸、大阪といったところに人が多いと聞いている。

ー関西〜奄美大島線のお客さんの比率、観光客と帰省客は。
成田線が20%位が奄美サイドの方にご利用いただいている。大阪ですからもしかしたらもう少し親戚の行ったり来たりがあるかもしれない。同じくらいの比率以上と考えている。旅行目的ですが、里帰りや帰省のVFR需要が基本にあって、大阪から奄美大島に行ってみたいという方々の観光需要の開拓もしていきたい。やはりシーズナリティ、夏場の需要がすごく強いですけれど、成田線もそうだが冬場は弱くなる時期もある。こういった時期もぜひ帰省需要で行ったり来たりしていただければと思っている。そうすることでこの路線を末永く発展させていけると考えており、ぜひ地元の皆様と協力しながら、この路線を大事に育てていきたい。

ーVFRと観光はどれくらいの比率でみているか。
どこでお客様が買っているかというのは8:2ですが、旅行の詳細な目的をトレースしているところはないが、同じようなレベルだと思う。奄美の方が本土を訪れる、本土ゆかりの方が故郷に帰る、両方あると思う。

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