空の便、台風8号で一部便欠航 就航記念セレモニーも中止に

 10日早朝、鹿児島県の阿久根市付近に上陸した台風8号は11時現在、宮崎市の東北東約50kmに位置するものとみられ、中心気圧は985hPa(ヘクトパスカル)、最大瞬間風速は35m/s(70kt)。西日本の太平洋側を中心に暴風、高波、大雨等に厳重な計画が必要で、空の便も九州方面の一部で欠航が決定しています。

台風8号,気象庁

気象庁発表による10日10時現在の台風8号の予想進路

 日本航空(JAL)をはじめとするJALグループは10時40分現在、徳島・高知・大分・熊本・長崎・宮崎・鹿児島・伊丹・松山・宮崎・福岡・鹿児島・種子島・屋久島・喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部・与論空港発着の一部便において欠航を決めているほか、三沢・函館・青森・中部・南紀白浜・徳島・高知・宮崎・鹿児島・奄美大島発着便については遅延、欠航、出発空港への引き返し、他空港への着陸の可能性があります。
 全日空(ANA)は10時5分現在、五島福江・宮崎・鹿児島空港を午前中に発着する便を中心に欠航を決めたほか、秋田・新潟・大島・八丈島・静岡・中部・徳島・高松・高知・松山・北九州・佐賀・大分・熊本・長崎・対馬・壱岐・五島福江・宮崎・鹿児島空港発着便については、台風8号の影響や悪天候により遅延・欠航・他空港への着陸や出発地に引き返す条件付き運航の可能性があります。
 スカイマーク(SKY)は10時7分現在、台風8号による影響で九州地方発着の一部便で欠航が決定し、鹿児島発着便は羽田発鹿児島行きBC307便を除くすべての便の欠航を決めています。羽田・中部・神戸・福岡・長崎・鹿児島・那覇空港発着便については、欠航、遅延、他空港への着陸等の可能性があるとしています。
 スターフライヤー(SFJ)は10日発着便について台風による運航への影響はないとしており、予約済の利用者には希望に応じて手数料なしで同一区間の自社便への予約変更・払い戻しを受け付けています。
 ソラシドエア(SNJ)は九州・沖縄を発着する便が一部欠航。また、7月11日に宮崎空港で予定していた特別デカール機「天孫降臨ひむか共和国号」の就航記念セレモニーについても、台風8号接近に伴う影響で延期を決定しています。ソラシドエアによると、セレモニーは7月22日以降を予定しているという。
 フジドリームエアラインズ(FDA)は九州発着および高知発着便に影響の可能性があるとし、静岡-鹿児島線の2便、名古屋小牧-熊本線の4便、計6便の欠航を決めたほか、名古屋小牧-高知線のFDA343便とFDA344便は天候調査により運航可否を決める見込みです。
 ピーチアビエーション(APJ)は関西-鹿児島線のMM193便とMM194便の欠航を決め、九州方面への台風接近に伴い、九州方面の離発着便は条件付運航の可能性があるとしています。
 バニラ・エア(VNL)は成田を発着する新千歳線のJW909便とJW910便を欠航とし、奄美大島線のJW821便とJW822便は約2時間20分の遅延運航に決めたほか、同路線の臨時便を設定しました。