国土交通省、ボーイング787の運航再開を許可。ANAとJALに追加措置

国土交通省は4月26日、ANAとJALに対し、ボーイング787型機の運航再開を認める耐空性改善通報を発行しました。これに伴い、ANAとJALは6月よりボーイング787の営業飛行再開を目指します。

ANA,ボーイング787,JA811A,松山空港

ボーイング787型機 耐空性改善通報の発行を受けたANA ボーイング787、機体番号/レジ「JA811A」=松山空港 Photographer:Daisuke Tsukida/Flight Liner

国空機第92号の耐空性改善通報=TCDはボーイング787のバッテリートラブルを受け、国交省が環境適合性を確保するために改良型リチウムイオンバッテリーについて発行。

また、国交省はボーイング787ならびに、利用者の安全確保の安全を確保するため、ANAとJALに対して改修後の確認飛行などを要請する追加措置を要請。

追加措置概要については、ボーイング787全機を対象に長期間地上に停留していたことに伴う機能確認のための飛行及び、改良型リチウムイオンバッテリーにて機能確認のための飛行を各一回実施。その他、改良型リチウムイオンバッテリーに対する安全性の確認、飛行中のバッテリーの監視、飛行中のメインバッテリー及び、APUバッテリーの電圧の監視。ボーイング787型機の全ての運航乗務員を対象に、運航の手順を再確認するために慣熟飛行等を実施。

また、ボーイング787の利用者に対する情報開示、ボーイング787型機に係る安全・運航に関する情報を自社のホームページ等において積極的に開示することを要請しています。