ANA国際線、手荷物ルールを変更。無料手荷物許容量は改悪へ

ANA国際線は、無料で預けられる荷物の許容量など手荷物ルールを変更します。新ルール適用は2013年6月1日以降の航空券発券分より。

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2013年6月搭乗分より国内線にて手荷物ルールを変更するANA/全日空 Photographer:Yuta Awatsu/Flight Liner

手荷物のルールは2年前より各航空会社が自由に設定している一方、コードシェア便では購入元の航空会社の手荷物ルールが適用されるなど、利用者にとっては複雑なシステム。

これを受けて、ANAでは提携航空会社とのルール統一を実施。利用者にとってシンプルなサービスを目指すべく、コードシェア便や乗り継ぎ便、一回の旅程で航空会社が異なる場合など、ほとんどのケースで同一の手荷物ルールを適用するとしています。

無料の受託手荷物許容量はファーストクラス、ビジネスクラス搭乗者はこれまで通り。ただし、エコノミークラスにおいては、これまでの2個から1個へと変更されます。

ANA/全日空,ルフトハンザ・ドイツ航空,DLH

ANA/全日空、ルフトハンザ ドイツ航空。パートナー同士で手荷物ルール統一に図る Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

無料手荷物許容量のサイズも変更。全クラス共通で「3辺の和」の基準が、現行の「203cm」から「158cm」へと改定。無料の受託手荷物許容量の個数ならびに、サイズが現行のルールから容量制限されるため、事実上の改悪です。

エコノミークラスの2個目以降の超過手荷物料金は、段階的な料金を設定。アジア・オセアニア-北米・ハワイ・南米・欧州・アフリカ・中東間において個数が超過した場合、2個目は9,000円、3個目は15,000円。日本国内を除くアジア・オセアニア、欧州、アフリカ、中東内では2個目が5,000円、3個目は9,000円の超過料金となっています。

また、全路線共通で重量超過時は23~32キロ以下が3,000円、32~45キロ以下が15,000円。サイズ超過の場合は158~292センチ以下で15,000円が必要となります。

ANAプレミアムメンバーへの優遇対応も変更。ANAグループ運航便で、ANAチェックインカウンターにて手荷物を預ける場合、ANAダイヤモンド、プラチナ、スーパーフライヤーズのスターアライアンスゴールドメンバーにおける無料手荷物許容量は、ファーストクラス利用で1個あたり32kgを4個、ビジネスクラス利用で1個あたり32kgを3個、エコノミークラス利用で1個あたり23kgを2個まで。ANAブロンズメンバーの場合は、ANA運航区間のみ同一扱いとなります。

なお、「ベビーカー」・「幼児用揺りかご」・「チャイルドシート」は従来通り無料で、持ち込み手荷物と身の回り品のサイズも現行通り。スポーツ用品・楽器については、今回の手荷物ルール変更に伴い、3辺の和が203cm以内の場合、「サイズ超過料金」は適用されません。