外務省、パキスタン・バロチスタン州の危険レベルを引き上げ

外務省海外安全ホームページ

外務省は、パキスタン・バロチスタン州の一部地域の危険レベルを引き上げた。

すでにレベル4(退避勧告)が出ているクエッタ市とアフガニスタンとの国境周辺地帯、既にレベル3(渡航中止勧告)が出ているデラ・ブグディ郡、コールー郡、イランとの国境周辺地帯を除く、バロチスタン州全域をレベル3に引き上げた。これらの地域へは、どのような目的であれ渡航を止めるよう呼びかけている。

バロチスタン州では、パキスタンからの独立や同州の自治拡大を目的とするバローチ分離主義勢力によるテロが激化しており、主に軍・治安機関員や同施設、政府要人、インフラ設備のほか、他州からの渡航者や鉱物資源の運搬車両を狙った攻撃が発生している。1月31日から2月初旬には、バローチ解放軍(BLA)が同州内の複数の都市で警察署、軍施設、市庁舎、銀行等を標的としたテロを同時多発的に行い、民間人を含む約50人が死傷した。

パキスタンでは隣国との関係も緊迫している。3月現在、パキスタンとアフガニスタンのタリバーン暫定政権との関係は、パキスタン側が「戦争状態にある」と宣言するほどの軍事衝突に発展しており、国境周辺地帯では戦闘が散発している。またインドとの管理ライン(LoC)周辺でも、2025年5月の軍事衝突後に一時停戦に合意したものの、緊張状態は現在も続いている。

テロは危険レベルの低い地域でも発生している。2025年11月には、レベル2のイスラマバードの地方裁判所前で自爆テロが発生し、12人が死亡、36人が負傷した。過去には邦人が巻き込まれた事案もあり、2024年4月にはカラチ市で邦人複数人が乗車する車列が襲撃され、邦人1人が負傷、同行の現地民間警備員1名が死亡している。

外務省は、テロの標的となりやすい場所では滞在時間を短くすること、最新の治安情報の入手に努めること、「在留届」や「たびレジ」へ登録することなどを呼びかけている。

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