JAL、最後のボーイング777-200ERが離日 退役ツアー客乗せLAへ

日本航空(JAL)は、定期運航を終えたボーイング777-200ER型機の最後の機体(機体記号:JA703J)が、12月12日、退役のため羽田空港からロサンゼルスへ離日した。

同機は2003年2月4日に導入。飛行回数は17,052回、飛行時間は66,217時間。定期運航は11月12日に終了し、退役イベントを開いていた。

フェリー便は、ジャルパックが催行する退役チャーターフライトとして、3日間と5日間のツアーを設定。パイロットによる実況解説を行うほか、パイロットが考案したオリジナル航路で運航する。5日間のコースではロサンゼルス郊外のサザンカリフォルニア・ロジスティクス(ビクタービル)空港の敷地外近くで同機の低空飛行(ローパス)、モハベ空港では空港敷地内から飛行機を見学できる。

ツアー客は第3ターミナルの139番ゲートで、出発前に同型機の導入や運航に関わった整備しや機長らによるトークショーを開催。来日したボーイング民間航空機部門のブラッド・ザバック副社長も挨拶し、乗客3名にボーイング777-9型機のモデルプレーンを抽選でプレゼントした。乗客全員にエコバックや航空機部品を使用したキーホルダー、搭乗証明書などの記念品を用意し、搭乗前にはエンジンカウルへのメッセージの記入や機体の撮影の時間も設けられた。

離日便はJL8132便として、乗員15名、乗客はビジネスクラスが10名とエコノミークラス17名の計27名、スタッフ4名を乗せて、午後8時30分に213番スポットを出発。午後8時58分に離陸した。途中、ビクタービル空港でローパスし、ロサンゼルスには同日の午後2時45分に到着を予定している。