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ANA、国内で混合された持続可能な航空燃料を初調達 伊藤忠商事から
全日本空輸(ANA)は、国内で混合された持続可能な航空燃料(SAF)を、伊藤忠商事から初めて調達した。羽田空港と成田空港を出発する国内・国際線の定期便で使用する。
国土交通省航空局の実証事業を通じ、フィンランドのNeste(ネステ)が製造したSAFの原液を輸入し、国内でジェット燃料と混合した。SAFは現在、ジェット燃料と混合し、50%以下の混合率で利用されることが国際基準として定められている。
SAFの普及加速に向けて、技術的・経済的な課題や解決策について官民一体で協議するため、持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会が2022年4月に設立されている。実証事業はこの一環として行われた。SAFを国内で混合する際の品質管理手順の明確化、通関・保税の手続き、取扱いの安全性など、航空機への給油・使用までのサプライチェーンの整備が大きく前進したとしている。
ANAでは、SAFなどの活用を通じて貨物輸送や従業員の出張で発生した二酸化炭素の削減に向けた「SAF Flight Initiative: For the Next Generation」を2021年に立ち上げ、現在13社が参画している。