アムステルダム・スキポール空港発着枠削減、航空業界が略式手続きで差し止めへ

アムステルダム・スキポール空港

航空各社は協力し、オランダ・アムステルダムのスキポール空港の発着枠を削減することを突如発表したオランダ政府に対し、略式手続きによる異議申し立てを行うことに合意した。

KLMオランダ航空とKLMシティホッパー、マルティネア、トランザビア航空のKLMグループとデルタ航空、コレンドン航空、イージージェット、TUIは、運航規模を維持しながら、騒音や二酸化炭素排出量を削減できると主張している。このうちKLMグループは、スキポール空港の運航規模の約6割を占めている。業界団体のAirlines for Europe(A4E)やEuropean Regions Airline Association(ERA)、BARINのほか、国際航空運送協会(IATA)もこの申し立てを支持している。

オランダ政府は、スキポール空港の年間発着回数を現在の50万回から46万回に減らし、2024年までに44万回にまで削減することを決定した。航空業界は、自社の脱炭素化目標や政府の方針に従い、数十億ユーロを投資しているものの、オランダ政府の決定は、解決策を考慮せず、運航制限に依存するもので、国内法や欧州法、国際法に違反しているとして批判している。