アメリカ運輸省、中国本土と羽田の発着枠回収ルール緩和継続 今夏スケジュールまで

アメリカン航空

アメリカ運輸省は、業界団体のAirlines for America(エアラインズ・フォー・アメリカ)が求めていた、中国と東京/羽田での未使用の発着枠の回収に関するルールの適用を、10月28日まで行わないことを決めた。

アメリカ運輸省は、参入が限定されている空港の発着枠や路線を割り当てられた航空会社に対して、期日までに規定便数の運航を開始することを求めており、90日間使用されないと自動的に割り当てが失効されると定めている。中国とキューバ、香港、南アフリカ、ベトナム各地と東京/羽田路線がこのルールの対象となっている。

新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月に、2020年10月24日までの間はルールの適用を行わない旨を通達し、その後も4回に渡って延長していた。

エアラインズ・フォー・アメリカは、旅客需要の落ち込みが依然として続いていることから、延長が正当かつ必要であると主張していた。アメリカ運輸省では、これらの参入限定路線の運航開始や運航要件の一時的な停止が公共の利益になると判断した。香港は適用外となる。