ANA、「快速宅空便」の料金値上げ 11月1日から
フィンエアー、4〜6月は8,400万ユーロの営業赤字 ロシア領空閉鎖響く
フィンエアーは、2022年第2四半期(4〜6月)決算を発表した。営業損益は8,400万ユーロの赤字だった。
多くの市場で旅行需要が回復したものの、ロシア領空の閉鎖による北東アジア路線の欠航や運航ルートの変更、燃油価格の高騰により収益に大きな打撃を与えた。売上高は5億5,030万ユーロ、1株あたりの損失は0.2ユーロだった。自己資本比率は7.2%に落ち込んだ。フィンランド政府による融資枠のうち2億9,000万ユーロを使用しており、残りは1億1,000万ユーロとなった。
ヨーロッパとアメリカでは、需要がほぼコロナ前に戻った。第3四半期にも2019年同期と比べて平均7割程度の供給量に戻り、第4四半期も同等かそれ以上の供給ができる見通し。ロシア領空の閉鎖や燃料高に加え、インフレによる需要やコスト面での影響という不確実性も残るとした。2022年の業績は3年連続で赤字となることを見込んでいる。
不確実性の継続が想定されることから構造改革にも取り組み、秋にも方向性を発表する見通しだという。