エールフランス航空、航空券連帯税の増額分徴収取りやめ
IATA、2022年の航空業界の業績見通しを上方修正 北米では黒字化【#IATAAGM 2022】
国際航空運送協会(IATA)は、2022年の航空業界の業績見通しを上方修正した。損失額をこれまでの116億米ドルから、97億米ドルに削減できると見込んでいる。
損失額は2020年が1,377億米ドル、2021年が421億米ドルで、大きく改善する。北米では88億米ドルの黒字を見込んでおり、2023年には業界全体での黒字化を見込む。
売上高は7,820億米ドルと、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年の93.3%にまで回復する。運航便数は3,380万便で、同じく86.9%を見込む。旅客収入は4,980億米ドルと、2021年の2倍以上を予想する。
強い潜在需要、失業率の低下、個人貯蓄の拡大が需要の回復が後押しし、旅客数は38億人と新型コロナウイルス拡大前の83%にまで回復することを見込む。貨物量は過去最高の6,840万トン、収入は1,910億米ドルに減少を見込むものの、2019年のほぼ2倍を維持する。
経費は7,960億米ドルに増加する。事業拡大のほか、インフレの影響を受ける。そのうち燃油費は1,920億米ドルと、全体の24%を占める。2021年は19%で、5%増加する。原油とジェット燃料の価格スプレッドが、過去の標準を大きく上回っているのが特徴だという。これは精油所の能力の制約に起因しているという。
雇用者数は2020年比4.3%増の270万人で、2019年の293万人を下回る。戦力化までには時間がかかるため、旅客需要に対応できない可能性や、新型コロナウイルスからの回復が早く、失業率が低い国では、賃金の上昇圧力の一因となる可能性が高い可能性も指摘した。2022年の賃金は、雇用者数の増加率を上回る7.9%を予想する。