エアバスとCFM、水素燃焼技術の実証実験を共同実施 A380飛行試験機で実施

エアバスとCFMインターナショナルは、水素燃焼技術の実証実験を共同で実施する。

水素を燃料とする直接燃焼エンジンの地上試験と飛行試験を、エアバスA380型機の飛行試験機を用いて実施する。エアバスは、フランスとドイツの施設で液体水素タンクを準備し、飛行試験機を提供する。CFMインターナショナルは、「GE Passport」ターボファンエンジンの燃焼器、燃料システム、制御システムを水素燃料用に改造する。

物理的なサイズ、最先端のターボ機械、燃料の流量能力を考慮した結果として、エンジンを選定した。エアバスA380型機の後部胴体に装備することで、試験機のエンジン排気とは区別して監視することができるという。飛行試験に先立ち、大規模な地上試験プログラムを実施する。

2035年に予定するゼロ・エミッション航空機の就航を見込むほか、エアバスやCFMインターナショナルなどは、2050年までに航空業界の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指している。