外務省、ウクライナからの退避呼びかけ

外務省は、ウクライナの危険レベルを、最高段階の「レベル4(退避勧告)」に引き上げた。

ウクライナの国境周辺地域では、ロシア軍の増強などにより緊張が高まっており、予断を許さない状況が続いている。隣国のベラルーシではロシアとの軍事演習が開始され、さらに緊張が高まっている。今後の情勢次第では、民間機の運航が停止される可能性を否定できず、多くの国が同様にウクライナからの出国を勧告していることから、予約が殺到することなどにより、今後出国が著しく困難になる可能性もあるとして、ウクライナに滞在中の人には国外への退避を求めている。また、ウクライナへの渡航は、目的にかかわらず止めるよう求めている。

ウクライナでは、2014年4月にクリミア自治共和国とセヴァストーポリ市をロシアが併合し、ロシアによる不法占拠が継続している。翌月以降、ウクライナ東部のドネツク州とルハンスク州でウクライナ政府は、武装勢力によって占領された領地を取り返すべく、「反テロ作戦」を開始し、現在まで同地域においてウクライナ政府部隊と武装勢力との間で戦闘が継続している。