ANAのボーイング787型機就航10周年、広島空港では放水アーチで歓迎 横断幕で見送りも

全日本空輸(ANA)は10月31日、東京/羽田〜岡山・広島線で、ボーイング787型機の定期便就航10周年フライトを実施した。

定期便として初投入した路線の1つである東京/羽田〜広島線では、東京/羽田発のANA679便と広島発のANA680便にボーイング787-8型機の2号機(機体記号:JA802A)を投入した。

ANA679便は、羽田空港の58番スポットを午後1時9分に出発し、広島空港の6番スポットに午後2時33分に到着した。折返しのANA680便は、広島空港を午後3時23分に出発し、羽田空港の65番スポットに午後4時45分に到着した。両便の乗客には、搭乗証明書やステッカー、「スターウォーズジェット」が描かれたフリクションペンなどの記念品を配布した。

広島空港では、ANA679便の到着に合わせて、消防車による放水アーチを実施し、就航10周年を祝った。出発するANA680便は、手作りの横断幕で見送った。ターミナル内には、ボーイング787型機のモデルプレーンや、就航当時に社員の名刺の裏面に記載されていたという、50種類のボーイング787型機の秘密のパネルを展示した。

ANAは2004年4月、ボーイング787型機のローンチカスタマーとして50機を発注。2011年9月25日にアメリカ・エバレット工場で初号機を受領した。同年10月26日には世界初の営業便として、東京/成田〜香港線のチャーターフライトを運航。同年11月1日の東京/羽田〜岡山・広島線で定期便に初就航した。現在は787-8型機36機、787-9型機38機、787-10型機2機を保有しており、今年9月末時点の累計運航便数は国内線15.3万便、国際線15.9万便にのぼる。