JAL、4〜6月期は579億円の最終赤字 通期予想は未定

日本航空(JAL)は、2022年3月期第1四半期(2021年4月〜6月)の連結決算を発表した。純損益は579億1,900万円の最終赤字だった。

売上収益は1,330億円で、内訳は国際旅客が112億円、国内旅客が380億円、貨物郵便が479億円、旅行やマイル提携、受託事業収入などが360億円だった。

国際旅客は通過需要や赴任・帰任需要を取り込み、有償旅客数が149,000人、有償座席利用率が19.5%、単価が75,041円、ユニットレベニューが2.1円だった。国内旅客は緊急事態宣言の影響を受け、有償旅客数が2,708,000人、有償座席利用率が40.5%、単価が14,047円、ユニットレベニューが7.7円となった。貨物は日本やアジア発アメリカ大陸への半導体や電子部品を中心とした需要に支えられた。

キャッシュバーンは月約100〜150億円で、第2四半期には国際貨物が好調なことや、国内線の航空券発券に伴う入金が増加傾向にあることから月約50億円程度に圧縮し、今後解消を見込む。手元資金は3,570億円で、未使用のコミットメントラインは3,000億円を維持している。

固定費のうち、運航規模や旅客数などによる変動的要素がある費用などを除いた実質固定費は、年間5,000億円規模に抑制することを目指している。第1四半期には1,174億円、営業費用全体の55%で、前年同期と比較して7%減少した。

中間配当は見送りを決めた。通期の業績予想は未定とする。

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