国内でのグライダー長距離飛行で快挙 10時間弱で1,000キロ超

アマチュアグライダーパイロットの田上研之さんによるグライダーでの国内長距離飛行が、国際航空連盟に記録認定された。

田上さんは、5月10日早朝に板倉滑空場を飛び立ち、午前6時50分に栃木県那須塩原市をスタート。岩手県金ケ崎町までの約250キロを2回往復するコースを飛行し、午後4時30分に着陸した。飛行距離は1084.4キロ、平均飛行速度は時速127キロだった。2013年からこれまでに7回挑戦していたという。

国際航空連盟の国際滑空記章1000キロ章を獲得するためには、スタート地点からゴール地点まで、3つの旋回点を通る4つのレグの合計で1,000キロ以上を無動力で飛行する必要がある。日本人による海外での1000キロ章飛行は9人が達成しているものの、日本ではグライダーの飛行が航空法で日中に限定されていることや、飛行に適した気象条件である日が4月から5月のわずか数日に限られることから、記録達成は快挙だという。

グライダーは、航空機と同様に翼と胴体から構成されているものの、エンジンなどの動力を使用せずに飛行する。離陸時には小型機に曳航されるか、機体に格納できる小型プロペラ動力を用いる。飛行中は上昇気流を探して上昇し、滑空することで距離を進める。飛行データによると、高度6,000メートルから4,000メートルの間を上昇と下降を続けながら飛行している。

田上さんは、長崎県出身の52歳。大学入学と同時にグライダーを始め、卒業後にはエンジニアとして働きながら、飛行を続けてきたという。「あきらめずにトライを続け、やっと達成できました!風の力だけを利用したグライダーで、このような長距離飛行が出来ることを多くの人に知ってもらえればさらに嬉しいです」とコメントしている。