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ボーイング737 MAX、納入を一時停止
ボーイングは4月28日、2021年第1四半期決算後のアナリスト向け電話会議で、ボーイング737 MAXの納入を一時停止していることを明らかにした。
ボーイング737 MAXは、16社が運航する約100機で操縦室の電気系統に問題が見つかったことから、運航停止を勧告している。アメリカ連邦航空局(FAA)と運航再開に向けた改修計画の最終調整を行っており、認可が得られた後に1機あたり数日かけて改修を行うとしている。納入待ちの約450機も改修の対象となり、改修まで納入を一時的に停止する。中国当局からの認可の状況にもよるものの、年内にこれらの半数、2022年末までに全ての引き渡しを見込む。
デビッド・カルフーン社長兼最高経営責任者(CEO)は、「我々は、今回の問題が顧客の運航に影響を与えたことを認識し、遺憾に思っている。我々は、顧客の航空機が夏季シーズンに向けて確実に準備できるよう注力している。この数ヶ月で、MAXを世界中で安全に運航できるようにするための重要な進展があった。昨年末にFAAが運航再開を許可して以来、現在では165カ国以上がボーイング737 MAXの運航再開を承認しており、これまでに85機以上のボーイング737 MAXを顧客に引き渡し、21社の航空会社が機材を運用に復帰させ、26,000回以上の商業飛行、58,000時間以上のフライトを安全に行ってきた。」と述べ、サウスウエスト航空やユナイテッド航空、アラスカ航空などからの発注に謝意を示した。
期末時点で、ボーイング737型機の受注残は約3,200機で、現在は減産しているものの、2022年初めには月産31機に回復させる見通し。需要動向に合わせて、段階的に引き上げていく見通し。
一時的に納入を停止していたボーイング787型機は、3月に納入を再開。再開後には9機を引き渡しており、週内にさらに数機を引き渡す計画。年末までに完成済みの約100機の大部分の引き渡しを目指す。3月には最終組立をサウスカロライナ工場に統合している。第2四半期は月産5機となる見通し。
ボーイング777型機とボーイング777Xは、月産2機体制で、引き続き貨物機の需要が旺盛だという。ボーイング777Xの最初の納入は2023年後半となる見通し。