エアアジア・ジャパン、東京地裁が破産手続き開始決定

エアアジア・ジャパン

エアアジアグループは2月24日、2020年11月17日に東京地方裁判所に申し立て、即日で保全管理命令を受けていた、エアアジア・ジャパンの破産手続きが開始されたことを明らかにした。

破産管財人は会見で、裁判所に提出した破産手続きの申立書に記載の負債総額は217億円弱で、このうち80億円以上がエアアジアの関係会社に対する債権、6億円程度が公租公課だとしていた。航空券の購入者を含めた債権者は2万人以上に及ぶ。払い戻しを受けられていない航空券購入者のうち、直接購入者は約23,400名で約3億7,100万円相当、旅行会社経由での購入者は約1億4,900万円相当、合計で5億2,100万円相当で、払い戻しの目処は立っていない。1月30日には、保有していた全機が離日している

エアアジアグループでは、企業間取引の形でのエアアジア・ジャパンへ貸し付けていた、2020年下半期時点で74,112,615米ドル(約78.5億円)が回収不能であるほか、日本からマレーシアへの3機の機体の輸送費用として、5,182,725米ドル(約5.5億円)が発生したとしている。

エアアジア・ジャパンは、2014年3月に準備会社を設立し、当初の計画から2年半遅れた2017年10月に初就航。エアバスA320型機3機を保有し、国内3路線と国際1路線の4路線に規模を拡大したものの、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全便の運休に追い込まれた。