コンゴ民主共和国・北キプ州でエボラ出血熱の新症例確認 外務省がスポット情報

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コンゴ民主共和国保健省は2月7日、北キブ州ブテンボで、エボラ出血熱の新たな症例が確認されたと発表した。街無料は2月8日、スポット情報を発出し、邦人に注意を呼びかけている。

感染者は、北キプ州での前回のエボラ出血熱流行時のエボラ出血熱治癒者の妻で、その後死亡した。北キブ州保健当局は、保健省や世界保健機関(WHO)の支援を受けて、濃厚接触者の特定などの対応にあたっている。現段階では、過去の流行との関連の有無はわかっていない。

エボラ出血熱は、エボラウイルスが引き起こす感染症で、患者の血液、分泌物、排泄物などに直接触れた際、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することで感染する。人から人への感染は、患者の介護や遺体への接触を通じて起こる。致死率は極めて高いものの、予防ワクチンは臨床試験段階で、治療は対症療法が基本となる。主にコンゴ民主共和国などのアフリカ中央部で発生し、これまでに20回以上の流行が報告されている。