JAL、新クラスJを公開 ボーイング737-800型機計13機に導入、11月運航開始へ

日本航空(JAL)は、ボーイング737-800型機の新クラスJシートを公開した。11月中旬以降に運航を開始する。

旧小糸工業製の座席を、2021年7月までに取り外すよう指示を受けていることから導入するもので、13機(機体記号:JA301J〜JA323J)が対象となる。その他の26機は、HAECO America製の座席であることから、新座席の導入対象とならない。開発期間は約2年ほどで、旧座席との交換には約2週間を要するという。

新シートはZIM社製のプレミアムエコノミー向け「PC01」をベースとしたもので、本革製。国内線のエアバスA350型機やボーイング787型機と同様、シートに赤いラインが入っている。座席配列は従来と同じ「2-3」を4列の計20席。上下可動式のヘッドレスト、フットレスト、USB電源、手元読書灯も備えている。シートピッチは40インチ(約102センチ)。

カクテルテーブルはコップを2つ置いても隣とくっつかないようにした。中央肘掛け部分に収納スペースを設けたほか、シートポケットはペットボトルやスマートフォンが収納しやすいようにサブポケットを用意するなどの細かな工夫が施されている。テーブルは折りたたみ式から1枚板となり、安定感が増した。また、1C席を除いて通路側の肘掛けが座面まで下がることにより、車椅子利用者の着席が簡単になる。

普通席は従来どおり、2014年5月から運航を開始した「JAL SKY NEXT」仕様の座席となる。