ピーチ、エアバスA320neoを公開 10月25日運航開始

ピーチ・アビエーションは、初めて導入したエアバスA320neo(機体記号:JA201P)を、関西国際空港で報道陣に公開した。

9月28日にフランス・トゥールーズでエアバスから引き渡され、9月29日夜に関西国際空港に到着していた。

国内の航空会社として初めて、CFMインターナショナル製のLEAP-1Aエンジンを搭載し、旧世代機と比べて、燃費効率が20%向上し、騒音を50%削減している。エンジンのファン径は198センチと大型化している。シャークレットにより2〜4%の年ぽ効率の向上や、離陸性能の向上も見込める。

客室の配置を見直すことで多くの座席を配置できるSpace-Flexオプションを採用することで、最後方のお手洗いを従来はギャレーであったスペースに配置。エコノミークラス188席を備えるものの、座席間隔は28インチ(約71センチ)で従来機と変更ないうえ、座席幅は2.5センチ広くすることができるという。24号機から導入している座席の背もたれが通常時から傾斜している、レカロ製プレリクライニングシートを搭載した。

また、着陸の際に風の強さや路面状態をコンピューターが自動計算し、足りない場合には警告音が発せられる、オーバーラン防止システムも搭載するなど、安全性能も強化している。

座席番号の表示を立体化してサイズを拡大することで視認性を向上させたほか、ギャレー周辺のビニールタイルも軽量化し、燃料消費量を削減する。

航続距離が従来機のエアバスA320ceoより610海里伸びたことから、拠点とする関西国際空港からカンボジアやベトナム、インドネシア、シンガポールへの路線展開もできる。

発表会で森健明CEOは、「燃費効率がよくなれば、燃油費が安くなる。経済効率が良いのは経営に非常にありがたい。就航先の選択肢が増える。今置かれた環境には適合した飛行機」と話した。

整備部門の慣熟訓練などを行った後、冬スケジュール開始日の10月25日より運航を開始する。初日は、大阪/関西〜札幌/千歳〜仙台〜大阪/関西と3路線で運航する。

ピーチは、エアバスA320neoを28機、エアバスA321LRを6機導入することを計画している。現在はエアバスA320型機を32機保有しており、リース期間を満了した機体は順次返却している。

1 2