エアアジア、外部監査人によるゴーイング・コンサーンに声明

エアアジア

エアアジアは7月9日、外部監査人のアーンスト・アンド・ヤングが継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に疑念が生じていると警告したことに対して声明を発表した。

トニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、今年上半期は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続いているものの、各国が国境封鎖を解除していることや、国内旅行が活性化していることから、「予想を上回る売上を達成している」と強調した。7月7日には75,000席を販売するなど、販売は好調に推移しているという。6月のグループ全体の搭乗率は60%で、7月には供給量を3倍に増やしたにも関わらず、7割近い搭乗率になる見通し。

金融機関や投資家との継続的に協議しており、様々な形での資金調達を検討している。一部の金融機関からは、マレーシア政府保証による10億リンギット以上の資金調達が可能となったほか、フィリピンやインドネシアでも銀行からの借入れを協議している。フィリピンでは政府保証も申請している。

人員の合理化にも着手し、グループ全体で15%から75%の一時的な給与の削減も行う。これにより年内には現金支出を50%削減できるという。