外務省、イランの渡航中止勧告地域拡大 感染症危険情報引き上げ

外務省は3月9日、イランの8州の渡航中止を勧告する感染症危険情報を発出した。

アルボルズ州、イスファハン州、ガズヴィーン州、ゴレスタン州、セムナーン州、マーザンダラン州、マルキャズィ州、ロレスタン州の8州の感染症危険情報を「レベル3(渡航は止めてください。)」に引き上げた。コム州、テヘラン州、ギーラーン州は「レベル3」、それ以外のイラン全土は「レベル2(不要不急の渡航は止めてください。)」を継続する。

2月19日にイラン厚生省から新型コロナウイルスによる感染症例が発表されて以降、急速に感染例と死亡例が増加しており、3月9日時点で、6,566人が感染し、うち194人が死亡した。イラン厚生省は不要不急の往来を自粛するように勧告し、周辺国は陸路や海路の国境を閉鎖するとともに、多くの航空会社は航空便の乗り入れを禁止している。

在留邦人と渡航者に対しては、現地の状況が急激に悪化する可能性も念頭に、現地の最新情報の収集と感染予防に万全を期すとともに、日本への早期の一時帰国について至急検討するよう求めている。

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