エイチ・アイ・エス、ユニゾHD株を公開買付け 約5割のプレミアム上乗せ

エイチ・アイ・エスは、ユニゾホールディングスの株式の公開買付けを実施すると、7月10日に発表した。

買い付け期間は7月11日から8月23日までで、買い付け価格は1株あたり3,100円。7月9日の終値1,990円に約55.78%、過去1ヶ月の終値平均株価からは約63.67%のプレミアムを乗せた価格で買付ける。買付け上限は13,759,700株で、総額約426億円。上限まで買付けた場合、エイチ・アイ・エスの出資比率は45%にまで引き上げられる。

エイチ・アイ・エスグループでは33軒のホテルを運営しており、34軒のホテルが建設や交渉中。ユニゾホールディングスでは25軒のホテルを展開しており、両社で100軒近くのホテルを展開することになるとしている。エイチ・アイ・エスグループによる送客によって稼働率が上昇するほか、共同購買などでスケールメリットが活かせるとした。

エイチ・アイ・エスは2018年9月中旬、協業の可能性の検討を目的とした業務提携の協議をユニゾホールディングスに打診したものの具体的な進展に至らず、12月中旬から今年4月中旬にかけて、業務提携や資本提携を検討するための具体的協議を提案していたものの、ユニゾホールディングス側は応じていなかった。

エイチ・アイ・エスは9月下旬から今年4月下旬にかけて、ユニゾホールディングス株を市場内で取得しており、これまでに4.79%に保有比率を拡大。筆頭株主となっている。

公開買付価格は、2017年6月にユニゾホールディングスが行った公募増資以降、一貫して下回っており、「魅力的なプレミアムを加味している」(エイチ・アイ・エス)とした。