エアバス、A321XLRを発表 単通路機で東京〜シドニー直行便運航可能に

エアバスは、フランス・パリ郊外のル・ブルジェ空港で開催中のパリ・エアショーで、A321XLRを発表した。

航続距離はA321LRと比較して最大15%長い、最大4,700海里(約8,700キロ)となる。競合他社の旧世代機より、座席あたりの燃料消費量を30%低減することができる。単通路型の経済性と長距離ワイドボディ型の客室快適性を兼ね備えるものとしている。2023年より運航開始を予定する。

より多くの燃料を積載するために、リア・センター・タンクを追加し、101トンに増加した最大離陸重量の増加に耐えられる改良型着陸装置、A321neoと同じ離陸性能とエンジン推力要件を満たすために最適化された主翼後縁フラップ構造を採用している。これまではオプションとして提供していた中央の燃料タンクよりも多く燃料が搭載できる一方で、貨物室を占めるスペースを縮小していることから、貨物などの積み込み量を増やすことができるという。

これにより、航空会社は、これまでは大型機で運航せざるを得なかった、旅客量の少ない長距離路線を単通路機で運航できるようになる。例えば、インドからヨーロッパ、日本や中国からオーストラリアへの路線を開設できるようになるほか、大西洋横断路線の運航可能路線がさらに拡大する。