エクスペディアグループ、ビッグデータで利用者情報分析 予約率向上目指す

エクスペディアグループは、ビッグデータを活用したデータ分析ツール「お客様情報(Guest Insights)」の提供を開始した。

提携宿泊施設に提供されているオンラインの予約管理システム「エクスペディア グループ パートナー セントラル」に新たに追加したもので、提携宿泊施設にリアルタイムで利用者の動向データを提供し、予約率の向上を促す。

宿泊施設は期間やマーケットごとに、利用者の居住地、平均客室単価、平均リードタイム、平均宿泊数、平均キャンセル率など、過去のデータや分析データを得ることができる。この他にも、国や地域ごとにデータを絞り込む機能のほか、分析レポートのデータを基にツール上で個別のマーケティング戦略の提案を行う機能も追加しており、提携宿泊施設はツールが提案するマーケティング戦略を基に、各セグメントに向けてデータに裏付けられた施策を展開することができるとしている。

個人経営のホテルや旅館がビッグデータへ投資する予算不足や、膨大なデータの収集や分析の難しさといった課題に直面しているといい、オンライン旅行会社が提供する分析データやツールの活用が解決策として有効だとした。

エクスペディアグループによるテクノロジーへの投資は、2017年には43億米ドルに及ぶという。