ぐっすり眠れるビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」を体感【搭乗レポート】

2018年7月16日 月曜日 2:05 PM

ユナイテッド航空が2016年11月より導入を開始した、”睡眠”に特化したビジネスクラスシート「ユナイテッド・ポラリス」。”ポラリス”とは北極星を意味するという。日本線にも投入しているボーイング777-300ER型機より、新シートを順次導入している。

日本線には2017年6月15日から、東京/成田〜サンフランシスコ線に投入。その後は東京/成田〜ニューヨーク/ニューアーク線にも投入している。今回、サンフランシスコでの取材のため、早速「ユナイテッド・ポラリス」を利用した。

日本とアメリカ間をビジネスクラスに乗る場合、同じ金額や時間で日系、米系、その他の航空会社が選択肢にあれば、まず日系航空会社から選択する人が多いのではないだろうか。少なくともサービス面では日本の航空会社のほうが高いレベルであるのは複数の格付け会社の評価の通りであろうし、日本語でのコミュニケーションもできる。現地発であろうとも、和食を選択した際に大きなハズレは確実に引かない。大抵は機内も日系のほうがより清潔だ。そういうわけで、価格重視のエコノミークラスであれば割安なことが多い米系、ビジネスクラスに乗れる場合は日系の航空会社を選んでいた。

しかし、ユナイテッド航空とデルタ航空が相次いで発表した新型ビジネスクラスシートは、一度利用する価値がありそうだ。ユナイテッド航空の「ユナイテッド・ポラリス・ビジネスクラス」は、”睡眠”に特化し、成田空港を含む全世界8ヶ所のラウンジを順次改装するなど、空港から機内に至るまでプロダクトを大規模に刷新。デルタ航空も、2017年10月より運航を開始したエアバスA350型機のビジネスクラス「デルタ・ワン スイート」には、スライドドアを備えた個室タイプのシートを採用した。18インチのモニターや多くの収納スペースなどを設け、アレッシィ社がデザインしたオリジナル食器で機内食を提供するなど、両社ともにサービス強化に重点を置いた。

サンフランシスコ行きは午後5時発で、筆者はANAの大阪/伊丹発のフライトからの乗り継ぎだった。伊丹空港でサンフランシスコまでの搭乗手続きを済ませ、成田空港のスポットには定刻より遅れた午後3時45分頃に到着。バスでターミナルに向かう。タラップ横や到着口では、乗り継ぎ時間が短い人をサポートするスタッフが配置されていた。

同一ターミナルで乗り継ぎができる、ANAの国内線とユナイテッド航空間の最短乗り継ぎ時間は45分。国内線の到着口とユナイテッド航空が使用している第3サテライトの間は結構な距離があり、さらに乗り継ぎの出国審査場を通過すると、一般の出国審査場までは人の流れに逆らって歩く必要があるので、荷物が多いとちょっと厄介だ。筆者は係員の方のサポートもあり、午後4時にゲートに到着した。導線上には「United Club(ユナイテッド・クラブ)」もあり、時間があれば搭乗までの時間を過ごすことができる。

搭乗開始は午後4時15分で、搭乗券に記載されたゾーンごとに搭乗するため、わかりやすい。搭乗後にはプラスチックカップに入ったドリンクとともにチョコレートがサーブされ、くつろぎながら出発を待つ。

「ユナイテッド・ポラリス」の新シートは、Acumen Design Associates社とPriestmanGoode社が共同でデザインし、Zodiac Seats社が製造した。全長198センチで、全席が通路に面した「1-2-1」の配列。完全な前向きの座席と、少し通路方向に向けて斜めになった座席が1列ごとに交互に配置されている。

窓側は、奇数が完全な前向き、偶数が通路に面した座席になっている。完全な前向きかつ窓側の座席がプライバシー性が高いといえるので、1人旅にはぜひオススメしたい。2名で利用する場合は、プライバシーディバイダーを開けることで会話ができる中央の座席が最適だろう。今回筆者が座ったのは最前列窓側の最も”あたり席”だった。

新シートの発表が2017年に東京都内で開かれた際、来日したユナイテッド航空の役員に、「なぜデルタ航空は個室にしたのに、ユナイテッド航空はしなかったのか」というとても意地悪な質問をした。そこで返ってきたのは、「プライバシーが保たれるのは重要だが、我々は個室が必ずしも良いとは思っていない」という自信満々の答えだった。確かに、座ってみると適度な個室感があるものの、圧迫感は少ない。

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