JR東海、新幹線の運転管理システム「コムトラック」を更新 遅延波及防止など

JR東海は、東海道・山陽新幹線の運転管理システム(通称「コムトラック」)を更新する。

これまでは路線の延長や輸送力の増強に対応する形で改修を重ねており、10世代目となる次世代システムでは、列車制御の仕組みや装置構成を見直すことで機能を向上させる。

現状は後続列車に発生する可能性がある遅延を考慮せず、移動条件が整った列車から進路を開通しており、ダイヤが乱れた際に後続列車に遅延が波及し、遅延が長引くことがあるという。システムの更新後には、渋滞が発生しないように進路を開通させるようにし、複数列車への遅延の波及を防止する。

さらに、現在は計算機1台に機能を集中させているものの、複数の計算機に分散することで、システムトラブルが発生した際の影響範囲を最小限に食い止めることができるようになるという。

取替費用は約216億円で、稼働時期は2023年10月を予定している。

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