JAL、777-200ERの新ビジネスクラスを発表

777-200ER,スカイスイート,ビジネスクラス

新客室仕様「スカイスイート777」としてボーイング777-200ERに搭載される新ビジネスクラス座席 資料提供:JAL


 日本航空(JAL)は「ひとクラス上の最高品質」をテーマした新客室仕様「SKY SUITE(スカイスイート)」を国際線向けボーイング777-200ER機材に導入すると発表しました。
 機内はビジネスクラス・「SKY SUITEⅢ(スカイスイートスリー)」が42席、プレミアムエコノミー・「SKY PREMIUM(スカイプレミアム)」が40席、エコノミークラス・「SKY WIDER(スカイワイダー)」が154席の計236席。現行の席数よりも9~76席減る一方、1席あたりのパーソナル空間を広くするなど、快適性を追求した仕様となっています。
スカイスイート777-200ER,シートマップ

スカイスイート777-200ERのシートマップ 資料提供:JAL


スカイスイート777-200ER,新ビジネスクラス

スカイスイート777-200ERの新ビジネスクラス 資料提供:JAL

 ビジネスクラスは1-2-1配列の横4席。全席から通路アクセスが可能です。フルフラット型シートで、一部の座席で足元を立体的に交差させる工夫を行うなど、ゆったりと休めるようベッドポジション時は足元まで十分なスペースを確保しています。
 また、プライバシーの確保と同行者とのコミュニケーションの双方のニーズに対応した、可動式プライバシーパーティションも採用しています。
 プレミアムエコノミークラスは2-4-2配列の横8席。基本的なデザイン、機能は既存のスカイスイート777、スカイスイート787導入の座席と同様です。
スカイスイート777,プレミアムエコノミークラス

スカイスイート777のプレミアムエコノミークラス 資料提供:JAL

 座席数が最も多いエコノミークラスは利用者ニーズに応える3-4-2配列の横9席。777のエコノミークラスで一般的な3-3-3の配列ではなく、2~4名連れの乗客がそれぞれ並び席を確保でき、通路へのアクセスも容易になる配列となっています。
 シートは既存のスカイスイート777、スカイスイート767のスカイワイダー。シートのスリム化と合わせて足元スペースを最大約10センチ拡大しています。
 機内では現在スカイスイートに導入されているインターネット接続サービス「JAL SKY Wi-Fi(スカイワイファイ)」も搭載されており、Wi-Fi対応のパソコンやスマートフォン等でホームページの閲覧やメール、SNSなどを楽しむことができます。
スカイスイート777,エコノミークラス

スカイスイート777のエコノミークラス 資料提供:JAL

 このほかの特長として、LED照明、ビジネスクラス用のトイレには温水洗浄機能付き便座「ウォシュレット」、300以上のプログラムを搭載した新機内エンターテインメントシステム「MAGIC-Ⅵ」が搭載されています。
 JALのスカイスイート仕様機材は777-300ER、767-300ER、787-8、787-9に展開しており、今回発表された777-200ERは5機種目。11機の777-200ERをスカイスイートに改修し、時刻表などでは「SS2」と表記します。JALによると、2016年7月から羽田-バンコク線に投入し、以降、羽田-シンガポール線、今冬にホノルル路線へ拡大する計画です。