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世界一休みに無頓着?日本の有休消化率、2年連続でワースト2位 エクスペディア調査
総合オンライン旅行会社エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンは、世界26ヶ国の18歳以上の有職者男女を対象に有給休暇の国際比較調査を実施し、結果を発表した。
調査によると、日本の有休消化率は昨年に引き続き、韓国に次ぐワースト2位。
消化率は下から順に韓国40%、日本60%、アメリカ73%となった。日本は昨年に比べて10%上昇しており、一定の改善が見られるものの、大多数の国々が80%以上であることを踏まえると、依然として努力が必要なことがうかがえる。
「有給休暇は何日支給されますか?」という質問に対しては、53%もの日本人が「知らない」と回答。他国を大きく引き離して1位となった。第2位は有休消化率ワースト1位の韓国、第3位は有休消化率ワースト3位のアメリカ。有休消化率が低い国ほど、有休の支給日数を把握していないことが多い。
また、日本人はそもそもあまり休みを欲していないのではないかという疑念すら浮かび上がった。
「休みが不足していると感じますか?」という質問に対し、「感じている」と答えた人はわずか39%にとどまった。有休の支給日数を把握していないことにあわせ、他国と比べて休みを取ることへの意識が低いことがわかる。
「有給休暇を取得するのに罪悪感を感じますか?」という質問にたいして「はい」と答えた日本人は18%。他国は軒並み10%以下であり、大きく差をつけての1位となった。理由としては「人手不足だから」という回答が一番多く、自分が休むことにより仕事が停滞することや、同僚へ迷惑をかけることを懸念していることがうかがえる。
さらに、13%の日本人が「あなたは休暇中にリラックスすることができますか?」という質問に対し、「休暇を取ったとしても旅行中に仕事のことが頭から離れない」と回答。次に割合が高かったのは韓国であり、3位にアメリカが続いた。有休消化率の低い国ほど、「仕事のことが頭から離れない」仕事人間が多いことを示している。
休みをあまり取らずに仕事に励む一方で、日本人の仕事への満足度は低い。「あなたは仕事に満足していますか?」という質問に対しては、「はい」と答えた人の割合はわずか17%にとどまった。この数字は有休消化率ワースト1位の韓国よりも低く、世界26ヶ国で最下位。世界トップはメキシコで、仕事に満足している人の割合は72%。休みを取ることへの意識の低さや、休みを取りにくい環境が、仕事への満足度に影響を与えている可能性がある。
最後に、「あなたが有給休暇をとる目的はなんですか?」という質問にたいしての日本人の回答は、「複数回に分けて短い旅行をする」が58%と圧倒的に多かった。「長期旅行をする」と回答した人は15%にとどまり、日本人が「長期でお金をかけて遠くへ出かける旅行」よりも「短期で安く近いところへ複数回出かける旅行」を好んでいることがわかった。
この傾向は「今年人気が急上昇した旅行先ランキング」の結果にも顕著にあらわれており、ヤンゴンやダナン、高雄など、安く行けるディープなアジアが人気を集めていることがわかる。