福岡空港、展望デッキに公園新設 国内線ターミナル一体化の大幅改修で

 福岡空港は、現在の3箇所ある国内線ターミナルを1つのターミナルに機能を集約する大幅なリニューアルを発表しました。

福岡空港国内線ターミナル

再整備後の福岡空港国内線ターミナルビル(完成イメージ) 資料提供:福岡空港ビルディング

 施行範囲は福岡空港の国内線第1から第3ターミナル。ターミナルビル一体化のほか、空港公園(仮称)展開やフロア拡張なども行い、再整備におよそ380億円を投じます。

 ターミナル再整備で行う改修内容は、空港敷地内のアクセス改善、国内線ターミナルの一体化、出発・到着動線の完全分離、フロア拡張、展望デッキ・空港公園新設、ソーラー発電導入など。

福岡空港

新設する3階到着コンコース(左)と2階搭乗待合室(右)の完成イメージ 資料提供:福岡空港ビルディング

 地下鉄フロアと航空会社カウンターのある1階、出発フロア2階には直通エレベーター・エスカレーターを整備し、立体駐車場とターミナルビルを直結する連絡通路も新設。出発・到着時のアクセス面を改善します。

 現在、第1から第3ターミナルに分かれている国内線ターミナルは、再整備で一体化したターミナルに出発・到着機能を集約。ピーチアビエーション(APJ)やジェットスター・ジャパン(JJP)等のLCC(格安航空会社)も同じターミナル内に集約されるため、利便性が向上します。空港を運営する福岡空港ビルディングによると、搭乗ゲートやスポットの増設については、効率的な運用として今後検討していくという。

 出発と到着が同じ動線にある制限区域内は、改修により完全分離。メインの出発フロアは従来通り2階、到着後の動線は滑走路が一望できる到着コンコースを新たに3階へ新設し、完全に分離することでセキュリティ強化と安全を確保します。

 このほか、フロア拡張に伴う店舗配置の全面改善や新店舗出店、ターミナルビル中央3階と4階には展望デッキの送迎施設や空港公園などを展開することで、施設・サービス面も向上させます。

 施行期間は平成27年4月から平成31年3月までを予定。リニューアル後は現行の延床面積よりも3割ほど増床し、新たな福岡空港として誕生します。

福岡空港,国内線ターミナル

リニューアル後の福岡空港国内線ターミナル完成イメージ 資料提供:福岡空港ビルディング