スカイトラックス「ワールド・エアライン・アワード」、日系2社は高評価に喜びの声 JALは「5つ星」初認定

国際的な航空格付け会社であるスカイトラックス(Skytrax)は7月17日、2018年の「ワールド・エアライン・アワード(World Airline Awards)」を発表した。

日本を代表する航空会社2社、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)がいずれも高い評価を受け、授賞式に参列した両社の関係者はいずれも喜びに沸いた。

ANAは、全世界で最も優れた航空会社に送られる「ワールド・エアライン・アワード」で2年連続、3位の高評価を受けたほか、「ベスト・エアライン・スタッフ・サービス」部門のアジア地区でトップ、機内の清潔さを競う「ベスト・エアライン・キャビン・クリーンリネス」部門では全世界通じて堂々1位に輝いた。

ANA羽田空港センター長を務める服部茂上席執行役員はこれについて、「キャビンの中でのおもてなしはANAにとって最も大切なこと」と今回の評価に感謝。「世界のベストエアライン部門では前年に引き続き3位となったが、今後も引き続き上を目指して頑張りたい。これまで以上にお客様のために努力を怠らないようにしたい」とさらに上位を狙う意気込みを述べた。

一方、JALは、「ワールド・エアライン・スター・レーティング」で世界最高品質とされる「5つ星」の認定を初めて獲得したほか、「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」2年連続(3回目)で受賞した。

「5つ星」の獲得について、JALの赤坂祐二代表取締役社長は「今回の認定により、世界のトップ10として肩を並べることができた」とした上で、「日本人的なサービスのスタイルが認められただけでなく、外国人の方々に受け入れられるサービスを作り上げるための努力が認められたという点で、非常に意義があるもの」と満足感を示した。

なお、「5つ星」の認定を受けている航空会社は現在、世界で11社しかない。ANAは2013年以降6年に渡りその水準を維持しているが、今回JALが獲得したことにより、日本は「世界で唯一、5つ星キャリアが2社ある国」となった。

例年のスカイトラックスのエアライン・アワード授賞式は、隔年でロンドンもしくはパリで開かれる国際航空ショーの会場または隣接地で行われて来たが、18回目となった今回は前例を覆し、ロンドン市内の高級ホテル・ランガムホテルの宴会場を使って盛大に催された。「ワールド・エアライン・アワード」のランキングでは、1位がシンガポール航空、2位がカタール航空、3位がANA。JALは昨年の16位から上昇し13位だった。なお、100位までの順位については、「『エアライン・オブ・ザ・イヤー』にシンガポール航空、スカイトラックス社発表 トップ100社も」(https://www.traicy.com/20180717-skytraxwb100)に掲載している。