在タイ日本国大使館、SNSなどの高額バイト応募でミャンマーの詐欺拠点に連れて行かれる事案で注意喚起

外務省 海外安全ホームページ

在タイ日本国大使館は、海外での高額収入を謳うアルバイトなどに応募した結果、海外で特殊詐欺等に加担させられる事案が多数発生しているとして、注意喚起を発出した。

特に最近では、SNSを通じるなどして高額の報酬を目当てにタイに渡航した後、タイと国境を接するミャンマーのカレン州周辺に連れて行かれ、詐欺などの不法行為に従事させられようとした事案が複数発生しているという。具体的には、SNSや知人からの誘いなどにより、金(ゴールド)やブランド品等の買付けのアルバイトのつもりでタイに渡航したが、騙されてミャンマー側の詐欺拠点に連れて行かれた、連れて行かれそうになった事案があるという。

これらの事案では、テレグラムなどの秘匿性の高い通信アプリを通じて旅券の写真を送らせるなどして、先方が航空券や入国に必要な手続きを手配する、先方が手配した車に乗せられると言葉が通じず、助けを求めることもできないまま国境まで連れて行かれるといった共通点があるとしている。

「海外旅行に行くことができ、高収入が得られる」といった安易な気持ちで海外に渡航した結果、パスポートを取り上げられて軟禁状態となり、自分自身や家族等の個人情報をもとに脅迫され、抜け出すことができないばかりか、犯罪組織内で暴行を受けるおそれもあり、実際にそのような事例が発生している。

また、ミャンマー側の国境付近は少数民族武装勢力が実質的に支配しており、詐欺拠点も多数所在しているため、ミャンマーの治安当局による救出活動は容易ではなく、日本大使館による迅速かつ十分な支援ができない可能性があるとしている。あわせて、タイから近隣国への不法出入国は、タイにおいても厳格に刑罰が課されるため、絶対に止めるよう求めている。

在タイ日本国大使館では、短期間で高額の報酬を得られるような仕事は海外でも通常はないことを十分に認識し、安易にこうした求人に応募することがないよう呼びかけている。もし応募してしまったと感じた場合は、一人で悩むことなく渡航前に家族や警察に相談すること、渡航後に事前に説明を受けた仕事内容と異なる場合や、国境の方に連れて行かれそうになった場合は、躊躇することなく最寄りの大使館・総領事館及び現地警察に助けを求めるよう促している。