JR東日本、水素発電車両「HYBARI」営業投入へ 2027年度末から鶴見線など

FV-E991系 HYBARI

JR東日本は7月14日、水素ハイブリッド電車FV-E991系「HYBARI(ひばり)」の営業運転を、2027年度末をめどに開始すると発表した。

HYBARIは、水素を燃料とする燃料電池装置と蓄電池を搭載したハイブリッド車両。愛称は“Hydrogen-Hybrid Advanced Rail Vehicle for Innovation(変革を起こす水素燃料電池と主回路用蓄電池ハイブリッドの先進鉄道車両)”の意味を持つ。車両に貯蔵した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電するため、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない。2022年3月から鶴見線や南武線で実証試験を行い、車両性能やシステムの安定性を検証してきた。

▲営業運転向け改造前のFV-E991系「HYBARI」の車内

今後、営業運転に向けた改造を行い、2027年度末をめどに鶴見線の鶴見〜扇町駅間と南武支線の尻手〜浜川崎駅間で営業運転を開始する。水素の充填は、南武線の武蔵中原駅に隣接する鎌倉車両ベース中原(旧・鎌倉車両センター中原支所)で行い、1回の充填で約70キロ走行できる。

あわせて、次世代水素ハイブリッド電車の開発にも着手する。70メガパスカルの高圧水素を世界で初めて鉄道車両に使用し、ディーゼル車両と同等の走行距離を実現するとともに、勾配が連続する区間など、広範囲の線区で運用できる対応できる走行性能を目指す。

次世代車両は、2030年度末をめどに営業運転を開始する計画。導入に合わせて、より短時間で高圧水素を充填できる設備も整備する。将来的には、海外から輸入する水素などの活用を検討し、車両システムの海外展開も視野に入れる。

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