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シンガポール就航のピーチ、A321LRで東南アジア積極開拓へ 「候補まだまだある」
ピーチ・アビエーションは12月4日に大阪/関西〜シンガポール線を開設する。中距離国際線としては大阪/関西〜バンコク/スワンナプーム線に次ぐ2路線目。機材は218席のエアバスA321LR型機を使用する。
往路のMM773便は大阪/関西を18時50分に出発し、シンガポールには翌午前1時に到着する。復路のMM774便はシンガポールを午前2時15分に出発し、大阪/関西には同9時35分に到着する。シンガポール発の初便は12月5日となる。
ピーチはシンガポールで大々的に発表会見を開き、日系キャリアとしては唯一となる大阪/関西〜シンガポール線を現地メディアや関係者に向けてアピールした。同社事業戦略企画統括の福島志幸執行役員は、「シンガポールの旅行者にとって、午前中に大阪に到着できるメリットはたくさんある」とダイヤの利便性を強調。関西空港からピーチの国内線に乗り継いで日本各地に行けることを挙げたほか、「太陽の光を浴びる大阪城を眺めながらランチを楽しんだり、道頓堀でたこ焼きの食べ歩きをしたりと、午前から夜までじっくり大阪を味わっていただきたい」と到着初日から大阪観光を丸一日楽しむプランを例示した。
ピーチは2018年7月、中距離国際線への進出に向けた機材として、エアバスA321LR型機2機の導入を発表。当初は2020年度の第3四半期の受領を予定していたが、コロナ禍などの影響で2021年12月28日に初便が就航した。現在はJA901P〜JA903Pの3機を運航している。
会見で取材に応じたピーチ経営企画統括の遠藤哲常務は、シンガポール線の就航を「悲願」と表現。A321LRの導入時からシンガポールへの就航を検討していたと話し、日本に対する関心のや所得の高さ、訪日客の伸び率、競合環境などから総合的に判断したと説明した。
さらに、「バンコク、シンガポールの2都市だけで東南アジア路線が終わりとは考えていない」と話し、「まだまだ東南アジアには魅力的なデスティネーションがある。3つ目、4つ目の候補も頭にある」と路線拡大に意欲を示した。東京/成田〜シンガポール線も視野に入れているという。