東京〜越後湯沢の新幹線往復が実質2,700円に JR SKISKIの日帰り商品が安すぎた話

そんなわけで行ってみた

往路は午前7時36分東京発の「たにがわ471号」。往復の新幹線は片道200円で指定席に変更できるが、始発の東京駅から乗車すること、帰りの時間が読めないことから、自由席利用にした。

この日はE7系12両編成のうち、1〜4号車が自由席だった。午前7時15分頃にホームに着くと、自由席はそこそこの列。春休みの大学生で混雑しているが、東京駅からであれば座れないということはなさそうだ。

平日朝の列車ということで通勤・通学需要もあり、大宮駅からは客室内通路に立つ人も。多くの人は本庄早稲田駅で下車した。

越後湯沢駅には午前8時58分に到着。ホームには多くのスキーヤーとスノーボーダーが溢れ、にわかにラッシュの様相だ。

駅から各スキー場まではシャトルバスが出ている。神立スノーリゾート行きは概ね20分に1本(平日ダイヤ)で無料。午前9時5分発の便に乗ることができた。当然ながらシャトルバスも“ド満員”だったので、駅に到着したらすぐにシャトルバス乗り場に向かうことをおすすめする。

そんなこんなで、東京駅出発から2時間足らずで神立スノーリゾートに到着。

カウンターでバウチャーのQRコードを出し、リフト券を受け取ってスノーボードセット一式を借りたら、早速ゲレンデに出撃だ。

あとは淡々とリフトに乗り、コースの端で青春を謳歌する大学生男女を横目に黙々と滑るだけ。

ウィンタースポーツは「体育」であり「鍛錬」である(持論)。

▲Kandatsu Snow Resortの頭文字を取った「#KSR」の文字モニュメント。大学生の男女がキャッキャしながら自撮りしていた。筆者だって浜辺美波か今田美桜と来たかった。

神立スノーリゾートはゲレンデの規模はそれほど大きくないが、設備が思いのほか充実していた。センターハウス内には、温泉ではないもののキャパ400人という広々とした大浴場があり(別料金)、サウナも併設。朝からぶっ通しで「鍛錬」し続けてヘロヘロになった心身を癒やすのにもってこいだ。帰りは午後5時55分発のシャトルバス最終便に乗車。

▲越後湯沢駅構内の「CoCoLo湯沢・がんぎどおり」や「ぽんしゅ館」に寄って帰るのも◎

越後湯沢駅前で一献傾け、午後8時28分発の「とき346号」で帰途へ。せっかくだから帰りの車内でも一杯――と思っていたのだが、ふと目が覚めるともう大宮だった。さすが新幹線。早い。

というわけで、どう考えても激安のJR SKISKIキャンペーン商品。SNSに重きを置いたプロモーション戦略からしてメインターゲットは若者だとは思うのだが、(体力さえあれば)何歳でも利用可能だ。格安プランが設定されているのは平日のみなので、頻繁に使うのはなかなか難しいかもしれないが、昔ゲレンデでブイブイ言わせていたという人はもちろん、何か新しいことを始めてみたいという人にもおすすめだ。翌日は筋肉痛で全身ガタガタになること請け合いである。

▲思いつきでふらっと気分転換に行くのも悪くない。毎週1回行っても月5万円程度ですよ。

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