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トイレのタイミングでCO2削減 JAL、旅行中にできる「サステナブルな行動」提唱
旅行中にサステナビリティへの意識を高めてもらおうと、日本航空(JAL)は、飛行機の利用時に気軽に取り組める“隠れたサステナブルな行動”を「かくれナビリティ」として提唱し、羽田空港で紹介動画の放映を始めた。
動画は約40秒で、かくれナビリティとして「搭乗前にトイレに行くこと」、「搭乗時間に間に合うこと」、「降機時に窓のシェードを下ろすこと」、「旅先で地元の人と話すこと」、「カーボンオフセットを利用すること」の5つを紹介している。
羽田空港では大型連休を控えた4月26日から、搭乗口のモニターで放映を開始。他の国内空港でも29日から順次、チェックインカウンターのモニターなどで放映するという。
担当したJALのESG推進部企画グループの西岡桃子主任によると、搭乗前にトイレに行くことで乗客の体重がわずかながら減り、航空機の燃費向上につながる。エアバスA350型機では乗客全員が事前にトイレに行くと機体重量が約150キロ減り、約112リットルのCO2排出削減につながるという。
また、飛行機が定刻で出発すると遅延回復のための加速が必要なくなり、余分な二酸化炭素(CO2)排出を抑制できる。降機時に窓のシェードを下ろすと機内の温度上昇や低下を抑えることができ、冷暖房の使用抑制につながる。旅先で地元の人と話すことでは、関係人口の拡大という面で地方創生に貢献でき、サステナビリティにつながるという。
カーボンオフセットは、運航上削減が困難なCO2排出量を、他の場所で削減したり吸収したりして相殺する制度。JALでは約500円からこの制度を利用できる。
西岡さんは、「お客様と一緒にサステナビリティに取り組む世の中を作っていきたい。“実はこの行動ってサステナブルだったんだ”と気付いていただけたら」と話した。